• 呼吸器内科・
  • アレルギー内科・
  • 循環器内科・
  • 総合内科

鹿島内科のロゴマークは内科医としてすべての診察で聴診を行うポリシーの表現です。

tel:0427101800

東京都町田市金森東1-25-29 金森メディカルプラザAー1

気管支炎

  • TOP
  • 気管支炎
気管支炎

気管支炎は気管支という肺に入る前の部分に炎症が起こった病気で、咳やたんなどの呼吸器の病気にまつわる症状が出てくる病気です。短期間で症状が収まってしまう急性気管支炎と長年にわたって炎症が継続する慢性気管支炎があり、それぞれ原因や症状の進み方が異なっています。
気管支炎はありふれた病気ですが、適切な治療を受けなければ症状が悪化してしまう病気もあるため、不安なことがある場合には医師の診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

原因

気管支炎の原因は急性気管支炎・慢性気管支炎で異なっています。

急性気管支炎

急性気管支炎は冬に発症することが多い病気で、原因は主にウイルスや細菌の感染です。インフルエンザウイルスや風邪の原因になるウイルスに感染したり、肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアなどの最近に感染することで発症します。発症後、適切な治療を受ければ症状は軽快していきますが、咳の症状が数週間に渡って残ってしまう事があります。

慢性気管支炎

慢性気管支炎の原因は急性気管支炎とやや異なっています。抗酸菌や緑膿菌といった細菌に感染して発症するものだけでなく、副鼻腔気管支症候群、喫煙などが原因となり、咳や痰などの症状も急性気管支炎よりも長期にわたって持続します。

症状

気管支炎の主な症状は咳・たんです。呼吸をするときにゼーゼーと音がしたり、発熱、喉の痛みなどの症状を伴うこともあります。咳をするときに背中が痛くなったり、咳をするたびに胸の奥に痛みを感じることもあります。

検査

聴診をして呼吸の音を確認し、その後さまざまな専門的な検査が行われます。たんの中に潜む細菌の検査や、血液検査を行い細菌感染が疑われるのかどうか確認していきます。また、肺炎を併発している場合には肺炎の広がりや炎症の程度を評価する必要があるので、胸部エックス線写真の撮影や、C T検査などの画像の検査を併用して正確な診断を行って行くのが一般的な流れです。さらに詳しい検査が必要な場合には気管支鏡という気管の中まで調べる内視鏡を利用して診断を下していきます。

鑑別診断

気管支炎の鑑別は非常に重要で、実は咳の症状から様々な病気を想定しながら診断をしていく必要があります。咳を誘発する疾患は気管支炎以外にも心不全や胃食道逆流症、喘息、などの内科疾患だけでなく、後鼻漏症候群などの耳鼻咽喉科疾患の一部も咳や痰などの症状が現れる事があります。

治療方法

治療方法は原因によって様々です。一般的に、細菌に感染している場合にはたんの中の細菌の有無を調べ、その種類に応じて抗菌薬という細菌を殺すお薬を利用して治療していきます。一方、ウイルスに感染した場合にはこのような抗菌薬を使用しても症状は改善しません。最近話題になっている新型コロナウイルスに代表されるウイルスというのは薬によってウイルス自体を殺すことはできず、患者さんご自身の免疫の機能によって病気を治していく必要があります。

このような感染症以外の気管支炎はその原因に応じた対処をする事が大切です。喫煙が原因になっている場合には禁煙をする必要がありますし、循環器・消化器の病気が原因となっている場合にはそれぞれの原因に対しての治療を行っていきます。

予防法

気管支炎を予防する上で非常に重要なのが、感染予防と禁煙です。インフルエンザや新型コロナウイルスなどの呼吸器に感染するウイルスはアルコールによる消毒が有効で、こまめな手洗い、アルコール消毒、マスクの適切な着用で感染症にかかる可能性を大きく減らすことができます。

また、慢性気管支炎を引き起こさないために禁煙を徹底することも欠かせません。C O P Dなどの疾患は慢性気管支炎の原因になるだけでなく、肺をぼろぼろに壊してしまう原因にもなります。予防できる病気はしっかりと予防をして、健康な生活を送るようにしましょう。